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2015年度入試センター 地理B(本試験) 第4問解説

第4問 南アメリカ地誌

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問1

移動することによって景観がどうなるかといった問題ですね。必ず1問は毎年出題されているような気がします。

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まず、図1のAだが、これは上図から見ても分かる通り、リマだ。この地には海岸砂漠である「アタカマ砂漠」がある。そのため、アがA地点だ。次にBはアンデス山脈あたりであると想像できる。位置的にまだ山頂付近には到達しておらず、山頂積雪部が見え、また高原気候であるのが特徴だ。そのためイであると判断できる最後にCだが、アマゾン川流域のセルバ地帯であると考えられる。そのため、密林が広がっている事を考慮すればウであると考えるのは容易い。

 

問2

地理の王道ですね、「適当でないものを選ぶ」のは・・・

適当でないものを選ぶ回答の解説は、通常通り違うものだけを解説する。この場合、E、F、Hの説明は正しい。Eはオリノコ川の下流部の説明、Fは環太平洋造山帯に属するアンデス山脈の説明、Hは地理南部のフィヨルドの話だからだ。ではGは何が違うのか。

そもそも、南米には古期造山帯はほとんど存在しない。ゴンドワナランド時代から存在する箇所ばかりだからだ。また、説明文は安定陸塊のことを指しているにも関わらず、古期造山帯というのもおかしな話だ。よってこの選択肢だけが異なる。

 

問3

この問題はきちんと南米のことを把握できていれば、簡単かもしれません。またこの問題、少々難問なので位置的関係から考えるのもいいかもしれません。ただ、選択肢に書いてあることはそのままその場所の説明なので、正直解説はいらないかもしれません。

まずKだが、南米コロンビアではプランテーション農業によるコーヒー栽培や、バナナ栽培が盛んだ。よって(2)となる。次にLだが、ボリビア周辺の山地では、貧栄養な土壌で、ジャガイモなどの栽培を行っており、また山地であるためリャマやアルパカ、牛の放牧をおこなっている。よって(3)となる。Mはブラジルである。ここではアメリカ等の穀物メジャーによる企業的農業が行われており、大豆やトウモロコシなんかの栽培が盛んだ。よって(1)となる。最後にNだが、アルゼンチンの湿潤パンパでは大農園エスタンシアでの企業的放牧が盛んである。そのため(4)だ。

 

問4

1国における都市問題、これは広大な国土面積を誇る国あるいは首位都市(ここでは便宜上大都市)がいくつか存在する国でしか出題できません。いや、たまーに大都市と農村を比較したりすることも無きにしもあらずですが。せめて地図に河川が欲しい・・・

まずPはアマゾン川の湾口都市マオナス、Qはリオから遷都されたブラジリア、Rは工業都市ベロオリゾンテだ。ここから考えれば解くのは簡単だ。

まずPは湾口都市であるので、何かしらの集積地あるいは発送拠点になることが多い。また天然ゴムはアマゾン原産、空港建設後自由貿易地域にも指定されている。よってカである。次に、Qはブラジリアである。元々リオが首都であったのを遷都してここが首都になった。ということは計画的に作られた都市であり、また政治機能が集まっているはずだ。よってクであると分かる。最後にRだが、ここベロオリゾンテには「イタビラ鉄山」がある。この地一帯は鉄の四辺形地域であり、豊富な鉱産資源が出土する。よってキであると分かる。

 

問5

今回の難問です。この問題はもはや、「相手国の近接性」と「自由貿易協定」から考えるしかないですね。

この階級区分図は、貿易による国々の結びつきを表しているのだが、それらにおける数値が完璧に叩きこまれていればいいがそんな輩はなかなかいない。ということで、問題文にもある「相手国との~存在」から考えてみよう。

まず、アメリカ合衆国だが南米北部と距離的に近く関わりが深い。特にコロンビアやベネズエラは米国に石油等資源を輸出している点からもそういったことが伺える。そのため(4)であると言える。次に日本だが、南米は日本の対蹠点を有する場所だ。つまり、南米から考えて最も遠い場所なのだ。その地と政治的友好関係は結べても貿易を結ぶことは輸送費などの点からまずないだろう。そのため(2)であると考えられる。EUにおいては大西洋を挟んで隣だ。そのため米国ほどではないがある程度の関わりを持っているものと考えられる。そのため10~25%がほとんどのものが妥当だ。また旧宗主国がスペインやポルトガルであるといった点からも、そこそこのつながりが確保されているはずだ。よってこれは(1)だろう。最後にMERCOSURだが、アルゼンチン、ウルグアイパラグアイ、ブラジル、べネスエラによる関税同盟だ。またアルゼンチンはほかの地域や国家とはどれも遠く、域内貿易が盛んになるのもうなづけるだろう。よってこれが(3)になる。

 

問6

先住民と移民の問題ですね・・・南米といったらこの問題!という感じですが、複雑すぎて投げだしそうになりますよね。そういう時は飛ばしてもいいと思います。もう少し簡易的な問題なら解く気も起きますけどね

この問は珍しく「正しいもの」を選ぶ問題だ。こういったところも見逃してはならない。

まず、この中で不適当なのは(1)(2)(4)だ。まず(1)は「北アメリカ」とある。なぜヨーロッパ系の割合ア高いのに北米から移住してくるのか。(2)は「ポルトガル語」とある。南米旧植民地の旧宗主国はブラジルを除きほとんどがスペインだ。ポルトガル語を扱うのはブラジルぐらいだ。(4)においては宗教問題だ。実はこの地域、先住民が多くとも、スペインに植民地化されているはずだ。そう考えれば宗教は「キリスト教カトリック」になるはずだ。そのため正しいのは(3)のみだ。

 

総評

ごめんなさい、南米地誌得意じゃないです()

僕自身、あまり地誌が得意というか好きではないのでこの第問は多少苦戦しました。なかなか難易度も高く、解きにくい問題も多かった印象ですね・・・今回の受験生を苦しめた2つ目の第問だったんじゃないでしょうか(それとも僕だけ・・・?)

しかし、その中にも確実に取れる問題はいくつか存在しますよ、そこを落としていたら話になりませんね。

 

上記スライドの17~22ページが第4問です

 

 

※あくまでも個人的見解において述べております。万が一解説に不備がございましても一切の責任は負いかねますので、予めご了承ください。

 

 

問1の景観に関する参考

情報処理推進機構 - 南北アメリカ-ペルー

 

全体を通しての参考

第5回「世界の大地形」