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2015年度入試センター 地理B(本試験) 第3問解説

第3問 都市と村落

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問1

この問題は国名と地形の知識がなかったら解けないですし、解けなかったら諦めましょう。

そもそも、これらの地名はどこの国のものかをまず理解しなければならない。カイロはエジプト、ハンブルクはドイツ、ヴェネツィアはイタリア、ベルゲンはノルウェーだ。まずカイロはナイル川の河口に位置するエジプトの首都だ。ここには三角州が発達している。このことから(3)はカイロである。次にヴェネツィアだが、イタリアの北東部に位置するラグーンの中に形成された都市だ。このことから(2)はヴェネツィアである。また、ベルゲンだが、ノルウェーの南西部に位置する街で、ノルウェーではオスロに次いで大きい街だ。ここは氷河侵食を受けたフィヨルドが顕著な場所で、U字谷に海水が入り、急斜面に挟まれた入江となる。よって(4)はベルゲンである。最後に、ハンブルグだが、ドイツにおけるエスチュアリーを成す河口から100kmほど内陸部に発達した都市である。よって(1)が正解となる。

 

問2

プライメートシティか否かを判断する問題ですね(ざっぱに言えば)。日本は一極集中ではありますが、プライメートではないんですよね。

この問題は完全に知識を問う問題だ。スペイン(マドリード)、タイ(バンコク)、NZ(ウェリントン)、メキシコ(メキシコシティ)のうち、プライメートシティでないのはウェリントンのみだ。NZではオークランドの方が大都市だ。この問題の考え方として、「発展途上国」がプライメートである可能性が高い。この4都市の中でも、先進国(に近いもの)はNZのみだ。

 

問3

この問題はそこまで難しくはないですね。都市の成り立ちさえ分かれば簡単に解けます。

まず、アだが、「囲郭都市に由来する」とある。この点から考えるに、大きな道路あるいは塀などに囲まれているものが当てはまると予想がつく。この時点でAかCに絞れる。次にイだが、「イスラーム都市」とある。ということは、迷路状都市であることが分かるので、Bである。これは、迷路状にすることで余所者や曲者の侵入を防ぐためで、日本では城下町などで見られる。残ったウだが、「計画的に建設された都市」だ。一見AとCがともに計画的に見え、囲郭にも見える。だが、Aにはところどころにラウンドアバウトが見られる。よってAがウ、Cがアである。

 

問4

文化建築物に関してですが、この問題は歴史的観点と地理的勘案が必要です。しかし、なんとなくの知識を持っていれば解けますね。選択肢の都合で。

エッフェル塔エンパイア・ステート・ビル、当方明珠塔(上海テレビ塔)、文化科学宮殿を選ぶのだが、これに関しては様々な予備知識が必要だろう。ただ、この問題で選ぶのが、エッフェル塔だったため、非常に簡単だ。とりあえず選択肢順に解説していく。

まず(1)だが、「国際金融拠点」ということで、ニューヨークではないかと想像できる。また、この辺りが「世界有数の摩天楼」ということで、マンハッタンではないかと想像できる。よって、これはエンパイアビルである。次に(2)だが、「近年世界都市として急成長」とのことで、上海を想像するのが正しい。よって上海テレビ塔がこれに当たると想像できる。(3)は「万国博覧会」と「現在は都市の象徴」と言った辺りからエッフェル塔であると想像できる。エッフェル塔はパリ万博の際に建築された建築物だからだ。最後に(4)はワルシャワだ。というのも「冷戦期~政治的影響下」より、「ワルシャワ条約機構」を想像すべきだ。そう考えればこの文化科学宮殿はその当時建設されたものだとも考えられ、当てはまる。

 

問5

適当でないものを選ぶのは、適当なものを選ぶより簡単なんですよね、正しい知識があれば。

この問題だが、適切でないのは(3)だ。というのも日本では、確かに地産地消が推進されてはいるが、耕作放棄地は減ってはいない。むしろ増えている。そのためこれのみ不適切だ。そのほかの選択肢は全て内容が合っている。

 

問6

久しぶりにこんな面白い問題を見た感じです(笑) でもこれ、よくよく考えれば簡単に解けますね!

まず、このグラフ、人口移動率を表しているのだが、端的に言えば東北・甲信越・北陸・中国の人々はどこに行くのかということだ。東京・名古屋・大阪・その他の割合から見て、どこの人なのかを当てるのは一見難しそうでいて、実は簡単だったりする。まず(2)と(4)はデータが似ている。しかし、(2)の方が東京圏への進出が若干少なく、(4)に比べて名古屋圏への進出が大きい。ということは位置的に考えて(2)は甲信越、(4)は東北であることが予想できる。残った(1)と(3)だが、(3)の方が大阪への移動率が大きく、(1)の方が東京への移動率が大きい。位置的なものと交通手段から考えると、大阪に近接している中国が(3)、比較的東京にも大阪にも出やすい北陸が(1)となる。

 

総評

この第問も比較的簡単でしたね。問題の内容が濃くないので、地理Bにおいて確実に押さえておかなければいけない第問の1つです。例えば第1問が取れていなくても、第2・3問が抑えられていれば、それだけで6割以上は見込めます。

確実に取れる問題を落とさないことが地理Bにおいては必要となるでしょう。

 

 

 

上記スライドの13~16ページが第3問です

 

※あくまでも個人的見解において述べております。万が一解説に不備がございましても一切の責任は負いかねますので、予めご了承ください。

 

 

問1の都市に関する参考

ベルゲン - Wikipedia

ヴェネツィア - Wikipedia

ハンブルク - Wikipedia

カイロ - Wikipedia

 

問3の都市機能に関する参考

地理B ‐ 東進