2015年度入試センター 地理B(本試験) 第2問解説

第2問 世界の農業

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問1

この問題は基礎を抑えておけば解けますね。

この問いに関しては、「図1から読み取れる~」とあるが、基礎が抑えられていれば見なくても解けるはずだ。というのも明らかに下線部がおかしいものがある。

そう考えれば、簡単に(1)が適当でないものだと分かるはずだ。イタリアが農場の国有化を推進しているはずがないからだ。イタリアにおいて小麦生産が減少しているのは地球温暖化が原因とされている。

 

問2

よく出る問題の1つです。この問題は生産地さえ押さえられていれば簡単に解けますよ。この表では生産割合も丁寧に掲載されていますが、国名だけで十分です。

農作物は、茶、パーム油、天然ゴムの3種類だ。この中では「茶」が最も選びやすい。

茶だが、上位5カ国が表記されているとき、必ず「インド」と「スリランカ」、「中国」が入る。中国は多くの作物で当てはまるのであまりあてにしない方がよい。また、この茶には日本人の考える「緑茶」のほかに「紅茶」などほかの種類のものも含まれるので気を付けた方がよい。よってイが茶であると分かる。

次にパーム油と天然ゴムだが、インドネシア・マレーシア・タイがトップ3に入るので判断が付きにくい。しかし、タイが必ずトップになり、ベトナムなど東南アジア地域がトップ5のほとんどを占めるのが天然ゴムだ。パーム油はアフリカでも多く栽培しているので、トップ5ともなればアフリカの国が含まれるはずだ。

よって、アがパーム油、ウが天然ゴムとなる。

 

問3

この手の問題も良く出ますので押さえておくことが必要ですね。ただ、縦軸と横軸に関しては、河川の流域面積と距離だったりとまちまちですが。

このグラフにおいては、全ての値がばらばらの位置にあるので判断しやすい。

アメリカとイギリス、オランダ、マレーシアの4カ国を図るのだが、まずアメリカは「農地1ha当たりの農業生産額(以下面積)」が非常に低く、「農業人口1人当たりの農業生産額(以下1人)」が非常に高い。このことから、(1)はアメリカであると分かる。次にマレーシアだが、アジア式農業(大勢の人が少ない面積を耕作する分、1人当りは低いが面積当りは多い)を行っているため、(3)であることが瞬時に分かるはずだ。次にオランダだが、高校地理を習得している者は分かると思うが面積がかなり小さい。チューリップなどが名産だが、面積当りを高くしなければ、面積上都合が悪い。ということはこの中では(4)が該当するということが分かるはずだ。またイギリスに関しては、面積当りも1人あたりもそこそこのものを選んでおけば無難だろう(特に特徴がない)。

 

問4

これもなかなかよく見る問題ですね、走っていたら風景が変わる問題。ちなみに今回は類題も第4問で出ていましたね、僕の持っていた資料の写真写りが悪く危うく間違えかけましたが←

まず、このタイプの問題が出たら、どのようなルートを辿るのか確認してほしい。そのうえで下の図と照らし合わせてみよう。

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この路線のスタート地点aは、ミシガン湖の南部だ。

カをみてみると、まず地点bで「トウモロコシ」とある。このことからコーンベルトにbがあると分かる次に地点cでは「肉牛肥育や灌漑での小麦栽培」とある。まず前者はフィードロットだろう。後者はセンターピボットか何かだと予想がつく。アメリカの小麦は冬小麦と春小麦の2種類あるため、小麦では判断が付きにくいが「灌漑」が大きなヒントだろう。地点dでは「果樹栽培が卓越」とある。ということは、地中海式農業の可能性が高い。よって カはLであることが分かる。

次にキだが、bでは「耕作と畜産を組み合わせた農業」、要するに畜産農業だろう。しかし、この時点ではどこかは分からないかもしれない。次にcは「綿花栽培」とあるこのことからコットンベルトであると推測できる。この時点でキに当てはまる記号はMだと分かる。最後にdは「大豆・稲・サトウキビ」だが、これは十分な降水量と温暖な気候が必要なので南部であると分かる。

最後にクだが、bでは酪農、cでは「夏から秋に収穫する小麦」とある。これは、春小麦(春に植える小麦)のことである。春小麦は、一般的な冬小麦と違い、夏でも気温が冷涼な地域で耕作され、北部に位置することが多い。またdでは酪農とあるので、クはKであるこが分かる。

 

問5

このタイプの問題はなかなか珍しいのではないでしょうか・・・? でも簡単ですよねこれ。というのも、グラフがあからさまなので。ただ、日本とドイツに関してはほとんど推測でしか分からなかったですが()

まず、グラフを眺めてみると、(3)だけ輸出入が他のグラフと逆転している。このことから、この(3)がタイか中国かと分かる。また、最近はタイからの輸出が非常に多く、中国は輸出と同数ほど輸入も行っているので、(3)はタイである。また輸入額の観点から、(1)が中国ではないだろうか。(2)は輸入額も多く、輸出額は輸入額の約半数である。このことから日本ではないだろうかと推測できる。(4)に関しては、極端に輸出が少なく、輸入が多い。これから考えると、特に輸出産業の少なく、電力などEU内での輸入に頼ることの多いドイツがこれではないかと考えられる。

 

問6

よくある基礎問題です。適当でないものを選ぶのですが、3つは合っているので簡単に解けますね。

この問題は適当でないものを選ぶ必要がある。この中で、(1)(2)(4)は正答である。そこから導く方が簡単かもしれない。

日本において、農作物市場の対外的解放に伴って、小規模な農家を保護するために営農の大規模化を抑制する政策は取られていない。むしろ日本の農業を守るためこれとは真逆の政策、要するに地域や数件の農家で組合や企業を作り、大規模化を図る政策が取られている。そのためこの場合適当でないのは(3)である。

 

総評

この第2問は簡単でしたね、全体的に。この分野に関しては去年よりも易化しているのではないでしょうか?

一つの第問にかけられる分数は10分以内ですが、ここの分野はサクッと3分くらいで解いちゃいましょう!

 

上記スライドの7~12ページが第2問です

 

※あくまでも個人的見解において述べております。万が一解説に不備がございましても一切の責任は負いかねますので、予めご了承ください。

 

 

問4 図の引用

地理B(6.北アメリカの農業)